昨年にAndroid携帯がでそろってきたのもあってAndroid開発するWEB制作会社も増えているそうな。
個人的にはJavaの復権という印象もするので嬉しいのですが一つ懸念が…。
最近Android開発を勉強する人たちが増えているらしく専門スクール等に受講するのであるが講座ではJavaを勉強することになる。Java経験者であれば受講しなくてもなんとか独学で対応しようとするので受講者としてはPHPやJavaScript等をバックボーンにした人達。ともするとプログラムの経験がないのに受講する人も。
エンジニアとしてのキャリアがあればいいのですがそうではなくWEBデザイナーの人たちが結構多く受講しているそうです。またはWEB制作会社がAndroidのコンテンツ開発をやっていきたりので社員に受講させている。WEBブラウザで閲覧できるスマートフォンコンテンツならAndroidでJavaを勉強しなくてもHTML5とCSS3でもいいと思うのですがAndroid=スマートフォンコンテンツみたいな印象があったりするのでしょうか。彼らは覚悟を持って臨んでいるのでしょうか(笑)
iPadやiPhoneアプリはObjective-CですがJavaはAndroidの他にも業務システム等いろんなところで使用されている言語です。システム屋さんが扱うのではなく単なるホームページ屋さんがAndroidアプリのためにJavaに手をだして大丈夫なのでしょうか?
現在でもWEBシステム開発に関して一般のホームページ屋さんの見積もり金額とシステム屋さんのそれでは大きな差があると思います。
当然その会社で働くエンジニアさんの給料も圧倒的な格差があります。技術に関する経験のない会社の上層部がどのような理解を示し評価をしてくれるのでしょうか?場合によってはJavaを3年程度やっていても「手取り20万、年収300万以下」みたいな人もでてくるのではないでしょうか?そんな人たちが他のJavaエンジニアの評価(金額面だけに焦点をあてたとしても)を聞いたときどう思うでしょうか。
一般のホームページ屋さんでJavaでAndroid開発行った場合どのような見積もりになるのか、初めてプログラムを勉強しアプリを開発する人たちが手掛けるものがどのような品質になるのか。
いい企画でいい品質で成功すればいいでしょうが企画がイマイチで短期間のスケジュールで開発したものの品質がわるく資金が回収できないのでまた新たに企画、エンジニアは毎日深夜残業を課せられそこでまた品質が下がる…。会社は資金繰りに苦しむ、負のスパイラルにならければいいのですが。
そんな状況が続いたりまた上手くいっている場合でもある時エンジニアが理解を示さない会社を軽視して「こんなのならもっと条件のいい会社に行こう」とか「フリーでやっていけるかも」って思ったりすると思うんです。現状、一人ないし2,3人で制作している会社にしてみれば彼らが去ってしまえばノウハウが蓄積されない(蓄積しにくい?)ので圧倒的ダメージだけが残ると思うんです。デザイナーとかの場合「デザインテイストが変わった」とか「品質が落ちた」とかモロだと思うんです。
そうなったときのことを考えたら一般のホームページ屋さんのJavaでのAndroid開発ってどうなんだろうって思う。FlashやAIRからでもAndroidはできるのでそちらの方がいいかと思うんですが。
仕事を取りたい、儲けたいは当たり前なのですが基本的に「モノづくり」の業界。これまで業界をささえていた人たちとこれから活躍していく人たちの自然淘汰、世代交代が進むかも??